PERの適正値は?
こんにちは、えりまきです。
今日はPERについてお話します。
PERは企業の割安性を調査する上で必要な知識で、簡単にいうとその企業の株価がお買い得かどうかを判断する指標になります。株式投資家にとって最も重要な指標かもしれません。PERは私の投資では①「企業分析」のときに使用します。
さて、PERは何倍が適正値でしょうか?
結論から言うと、私は12倍以下であれば割安だと判断します。
現在保有の銘柄のPERは以下の通りです。(2019/9/6現在)
太平洋セメント:7.41倍
スズキ:9.45倍
バローホールディングス:10.72倍
全てが12倍以下です。太平洋セメントは8倍以下となっています。
PER〇〇倍の意味は?そしてなぜ12倍以下が割安株だと思うのかを説明します。
PERは以下の式で算出します。
PERは
時価総額(=株主から出資された金額の合計値)が
純利益(=企業が一年間で稼いだ金額)の何倍かを示しています。
100倍は高いでしょうか?50倍はどうですか?10倍だと低いでしょうか?
ここで理解を深めるために、企業を自動販売機に例えて考えてみましょう。
あなたは知り合いから、毎年10万円利益を生む自動販売機を50万円で買ってくれないかと相談されました。どうしますか?
5年で元は取れそうだし、買っても良いかもと思いましたよね!
この状態は出資金額50万円に対して利益が年10万円なのでPERが5倍に相当します。
ここで"出資金額"は"時価総額"として考えます。株主から出資された金額の合計値が時価総額なのです。"利益"は”純利益”と置き換えて考えて下さい。
さて、もしも毎年10万円利益を生む自動販売機を500万円で売ってくれると言われたらどうします?この状態はPERが50倍です。50年経たないと元は取れないし、ずっと年10万円の利益が出るかわからないので断りませんか?
そもそも通常の営業ができたとして
出資金分を稼ぐのに50年かかるってどんだけ割高なんだよ!!逆に5年で出資分の利益が生まれるビジネスは割安じゃないかと思いませんか?PERの考え方はそんな感じです。お買い得かどうかの判断に有効な指標となります。
では、実際のところ株式市場におけるPERの相場感はどれくらいでしょうか?
一般的には日経平均のPER水準は15倍
直近の日経平均はPERがおおむね13.5倍から16.5倍に収まるように推移しています。
引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/194042
ちなみに2019年9月6日現在の日経平均PERは11.94倍となっているので、直近で最も割安水準であるといえます。個別の銘柄も日経平均と同じような基準で通常が15倍程度として、自分なりの割安の基準を考えてみるのはいかがでしょうか?
私は世間がPER15倍が妥当な値と思っているならその時に優良銘柄を購入しても勝率は50%だと考えてしまいます。
もしも世間が妥当だと考えている15倍よりも低い12倍で優良銘柄を買えたら勝率は50%以上になると思いませんか?
※ここまでは、安定成長企業の話をしました。これら安定成長の企業に対し急成長企業は年々純利益も増えていくのでPERが安定企業よりも高めになる傾向があります。
また優待が人気の企業もPERが高めになる傾向があります。各銘柄一つ一つ適正のPERを見定めることが重要になると思います。
株の世界には見逃し三振はありません。「低PERの割安優良銘柄」という絶好球のみをスイングいていけば勝率は高くなるはずです。
締め
私は安定的に成長している企業であれば、大型の銘柄も小型の銘柄も日経平均のPER水準よりも低い12倍以下が割安だと感じます。できれば10倍以下、さらに望みを言っていいなら8倍以下が良いですね。もちろん、不動産や土地を売った等の特別利益のためにPERが低い場合は除外して考えます。健康的な経営をしている成長企業の通常時の純利益で判断しています。
あなたの基準のPERはいくつでしょうか?
以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。