5801 古河電気工業を購入した理由
こんにちは、お久しぶりです。えりまきです。
遅くなりましたが、
2020年7月22日(水) に古河電気工業を新規購入した理由を書きます。
古河電気工業HPより
◆はじめに
古河電気工業は光ファイバー・電線・ワイヤーハーネス等の製造を行なう非鉄金属メーカーです。主力の光ファイバーは米コーニング、伊プリズミアンに次いで世界3位で光ファイバの製造能力増強により世界シェアは20%以上になる見通しとも言われている日本を代表する光ファイバメーカーとなります。※1※2※3
古河電工の光ファイバ製品 https://toyokeizai.net/articles/-/161821より
※2 かつての「電線御三家」、なぜ今絶好調なのか | 東洋経済オンライン
※3 古河電工、光ファイバー製造能力2倍に 海外で需要増 :日本経済新聞
光ファイバ?なんだっけ!?イルミネーション?って方も多いと思いますが、ずばり光ファイバはインターネットをするために必要な線です。スマホやPCでインターネットをするためには光ファイバが必要になります。ざっくりいうと電気を通すためには電線が必要で日本中の電柱や地下にたくさん電線があるのは知っていますよね。光ファイバもインターネットに必要な線なので同じく日本中の電柱や地下にたくさんあります。電線のすぐ隣に敷設されている事が多いです。下図が敷設された光ファイバのイメージです。黒いケーブルが光ファイバケーブルです。光回線を契約されている方の家には光ファイバがつながっています。
光ファイバ敷設イメージhttps://www.sdn.co.jp/products/network/closer/index.htmlより
YouTubeを見ているくつろぎの時間やビデオ会議をしているビジネスの時も光ファイバを通じてデータを送受信しています。ちなみに海外からの情報の約99%は大陸間をつなぐ海底光ケーブル経由だと言われています※4※5。あなたが見るウォーレン・バフェットの情報のほとんどは光ファイバを経由してもたらされたものなのです。
※4 国際通信の約99%を担う「海底ケーブル」敷設で世界が一目置く日本人 | ダイヤモンド・オンライン
※5 総延長は地球30周分! 日本と世界の国際通信をつなぐ『光海底ケーブル』のヒミツ|TIME&SPACE by KDDI
スマホはLTEの電波や5Gの電波でしょ?という方へ、実はスマホの電波は数km先にある基地局までしか電波を飛ばしません。電波だけで通信している訳ではないのです。基地局からは光ファイバに信号伝送を任せています。つまり、皆さんがYouTubeやInstagramを楽しんでいる時もほとんどの通信経路は光ファイバを利用していることになります。スマホでYoutubeを見る場合、動画はデータセンター内の半導体メモリやHDDに保存されていて、閲覧要求を個人のスマホからデータセンターへ送り、データセンターから動画データを送り返しています。光通信の仕組みを詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=x3c1ih2NJEg&list=PLuUdFsbOK_8pWzW7KJjbiJ8Ow0cdHlApV&
少し長くなりましたが、古河電工はこれからの情報通信社会を支える通信インフラ企業です。言い換えると5G銘柄、Beyound5G銘柄、6G銘柄とも言えます。5G銘柄なだけでも少し期待できますよね!
さて、話を戻して購入した理由を記載していきます。
◆購入理由① -自身の定めた投資ルールに適合している-
私は売買ルールを決めています。古河電工がルールに適合しているかをまず確認します。下図が私の売買ルールです。
売買ルール
条件1 高成長銘柄 PER30倍以下 OK!
⇒2020年7月22日(水) に2,671円で購入。前期(20年3月期)EPS 250.25円から算出した実力のPER 10.7倍のため良い水準と判断しています。コロナの影響を少しだけ加味された前期の実力値で現在株価を評価するとPER何倍かを評価してみました。これは今期予想の業績で計算した場合、ポテンシャル値よりも予想PERは大きく下がってしまい参考にならないため、前期EPSを使用して計算しています。
条件2 自己資本比率30%以上 OK!
5月19日決算時の自己資本比率は30.2%です。ぎりぎりですが条件を満たしています。
古河電気工業HPより
条件3 成長・業績回復見込み企業 OK!
成長性とコロナ後の業績回復に関しては疑っていません。古河電工は主に4つの事業に分かれています。一つ一つは見ていきませんが、米中貿易摩擦や1月からのコロナウィルスの影響で20年3月期(前期)は業績悪化しました。特に光ファイバは最大のマーケットが中国※6であったため2018年中頃から米中貿易摩擦の影響を受けていたとみられます。しかし、コロナもいつか収束しますし、5G投資が中国だけではなく世界中で活発化すると予想しています。そのため4つの事業は回復していき情報通信事業は成長ドライバーとして業績を牽引していくと私は予想しています。
古河電気工業HPより
※6 光ファイバプリフォーム市場、CAGR 19.6% | e.x.press
光ファイバの需要拡大については引き続き期待されており次のような記事も見受けられます。
【5G】光ファイバーの需要が拡大へ | -投資に関する金融市場動向や経済動向のレポートを発信!
「有線技術なくして5Gは実現できない」 ノキア (1/2) - EE Times Japan
条件4 15%以上の株価上昇が期待できるタイミング OK!
2022年頃の営業利益は
インフラ(情報通信・エネルギー) 150億円
電装エレクトロニクス 190億円
機能製品 130億円
サービス 5億円
合計475億円 (20年3月期236億円の約2倍)になると私は予想しています。
もしもこの業績予想通りで株価2,671円を維持した場合はPER約5倍の超割安優良株になります。しかし、そんな割安維持はないので、2年の間に株価1.5倍~2倍はありうると考えています。
とりあえず+20%の株価3205円を2021年7月頃までに超える事を期待しています。
古河電工は2018年5月の中期経営計画の見直しの時に2020年計画で営業利益550億円を掲げていたこともあり、私の2022年コロナ回復後営業利益予想475億円は良い予想だと考えています。この時、成長ドライバーとして情報通信が挙げられています。この時は情報通信事業の2020年営業利益計画を200億円としていました。この頃米中貿易摩擦もなかったのでここまで強気な計画も納得できます。
↓ 2018年のIR資料-中期計画進捗について- ↓
古河電気工業IR資料(中期計画進捗について2018年5月21日)より
Google Financeのデータを基に編集・追記 調子が良かったころは4,470円。コロナ回復と5G需要拡大で1年以内に3,205円を期待
上記の通り、自身の売買ルールを満たす良い銘柄であったため購入に至りました。また、古河電工には他にも買い材料があるので箇条書きで紹介します。
◆購入理由② -その他 買い材料-
・5G銘柄というだけで期待が膨らみ急上昇の可能性がある
・IR資料が分かりやすい (質疑応答も記載している。)
・配当性向 40%以下 (内部留保と株主分配のバランスが良い。)
・インフラ企業で安定的
・日経225で売買が安定している
今まで良いことばかり書きましたが懸念点も記載します。
◆懸念点
・製造業のため天災などで工場稼働停止などのリスクがある
・中国の光ファイバメーカーの成長により、需要が伸びる中でも価格競争は避けられない。
(しかし、中国マーケットにおける話で主マーケットがインドやASEAN、アフリカなどに移動したときは信頼性の高い日本企業の製品がそれなりの地位を保つと予想しているので大きな問題ではないかもしれません。)
最後に古河電工の期待度を5段階評価で示します。
◆期待度
成長力・回復力 ★★★☆☆
割安性 (2,671円の場合) ★★★★☆
安定感 ★★★★★
総合期待度 ★★★★☆
総合期待度は4とかなり評価しています。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
それではまた。
※株式投資は自己責任でお願いします※